我が家の西側には、ここへ住んで早々、日よけを兼ねたブドウ棚が作ってあります。
ところが、ブドウを植えた当時は北風がもろに当たり、尚且つ土地をかさ上げした土が岩石交じりの山砂だったため、ブドウの苗が全く育ちません。
更に棚も、もらった廃材で作ったため、何年か後の台風で倒れてしまいました。
しかし、暑さ対策にやはり何かしら棚は欲しいし、食べられるほどの実はならないにしても、かろうじて生きているブドウの木を切るのも忍びなかったので、中古の足場パイプをもらって作り直しました。
ブドウは日陰を作る程の成長がその後もないので、夏はアサガオやヘチマ・ゴーヤなどを植えてあります。
どうせ植えるなら遊び心も、と思い、何年か前から「ひょうたん」も植えています。
今年は千成と言う小さいのがたくさんできる品種を植えましたが、順調に出来ております。
このひょうたん、そば屋さんにあるような七味入れのようにするのは実に手がかかるのです。
収穫したひょうたんは、上の方を切り、穴を開けるのですが、これがまた固い!
私はグラインダーで切り、ドリルで穴を開けているほどです。
これを今度は中の種を取り出すために腐らせるのですが、1ヶ月弱水に漬けておきます。
泥の中に入れておくのが良いと言いますが、この時期田んぼも水を入れないので、いらない容器に水を張り漬けておくしかないのです。
この腐って来た水がまた臭い!
たまに水を替えないと、カビまではえて来ます。
やっと中が腐り、種を取り出す訳ですが、決してでかい穴を開けている訳ではないので、この種を取り出すのがまた一苦労!
どうするかと言うと、ホースの水を指先で絞り、高圧にしてその圧力を穴から中に入れて種を出す訳です。
穴の大きさから言って1個づつしか出てこないので、1つのひょうたんに50も60も入っている種を全部出すには結構な時間が取られます。
未熟な実はここで割れる物もあります。
この時点ではまだ黄緑が薄くなったような色で、そば屋さんで見るような茶色ではありません。
これを穴に棒を突っ込み、逆さにして天日で数週間干します。
これで最終的に宝飾を施す一歩前、もう傷む事のない固いひょうたんが出来上がるのです。
本来、ここからさらに柿渋に漬けたりして更に固く、更に渋い色にして行くのですが、私も今までそこまでした事はありません。
いづれここまでの「素材」状態で店に出しますので、お好きな方がいらっしゃれば是非お買上げ下さい。
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